ロータリー ボール スプライン 使用上の注意 |
NSBロータリーボールスプラインは、高精度な機械部品です。取扱いが不適当ですと、せっかくの高精度も無意味なものになってしまいます。ご使用においては、 下記の点についてご注意下さい。 |
・ スリーブ をハウジング ( 取付穴 ) へ 取付ける際 、平行を保ちながら静かに挿入して 下さい。なお、ハウジンク゛ ( 取付穴 ) の 寸法 および内径公差につきましては、左覧 取付穴 ( 参考 ) を参照して下さい。 |
・ スリーブ とスプライン軸には、下図に示すような合マークNoが記入されています。軸よ りスリーブを取外した場合の再組み立ては 、合マークNo の確認ならび、文字の向き、 位置関係 をご確認のうえ行なって下さい。 |
・ スリーブに追加工することは、精度の低下、強度不足、また、異物の混入など、ボ一ル 循環機能に悪影響をおよぼしますので絶対おやめ下さい。なお、 どうしても必要な場 合には NSBへ相談して下さい。 ・ スリーブ外径には、 高精度な回転ベアリングを適正に調整して組込んでありますので 絶対に分解しないで下さい。 |
・ スリーブは、僅かな傾きでも軽快に動作しますので充分ご注意下さい。また、軸にスプ ライン溝の切上り部がある場合、スリーブが溝切上がり部へ移動しますと 保持器 ( リ テーナ) が破損する場合があります。テープ等でスリーブが溝切り上がり部へ移動しな いようにして下さい。 |
・ 組立て時、異物の侵入には充分ご注意下さい。軸を追加工した場合など、スリープ 内 部また、回転ベアリング等に異物が侵入しますと、動き、ならびに、回転運動精度だけ でなく 寿命の低下 にもつながります。 また、軸への挿入を容易にするためにも、軸の追加工後の面取り、ならびに、スプライ ン溝エッジ部を丸やすり等で除去してから再挿入して下さい。 |
・ NSBでは、特別なご指示がない場合、通常 タービン油 ( # 90 〜 # 180 ) を潤滑油とし スプライン軸受け部に給油した状態で出荷しておリます。 回転ベアリングはシール付 ( ZZ )を使用。また、グリース潤滑の場合には、リチウム石けん基万能グリース ( アル バニア No.2相当 ) をスプライン軸受け部に塗布致します。これらの潤滑油は、防錆も 兼ておりますので、装置などへの取付け終了後、再度塗布するようにして下さい。 また、再給油をする場合には、付着している古い潤滑剤は良く拭き取った後、新しい 潤滑剤を給油してご使用下さい。 |