NSB 直線案内用軸受は、高精度な機械部品です。取扱いが不適当ですと、せっかくの高
精度も無意昧なものになってしまいます。ご使用においては、下記の点について特にご注
意下さい。

**■ ハウジングへの取付け**
ユニットをハウジング箱へ取付ける際、ユニットに衝撃を与えないようにして下さい。また、ユニット取付け面との平行度、ならび、直角度、また、軸との連結部での心ズレの不具合によるモーメント荷重の作用は、異音、振動、ならび、作動性の悪化による極端な寿命低下につながります。取付けにおいては、充分ご注意下さい。

**■ 鋼球の脱落**
ユニットは、僅かな傾きでも軽快に回転移動いたします。取扱には充分ご注意下さい。なお、組立時に、あやまって軸からユニットが外れた場合、スリーブ(ナット)内の鋼球が脱落し、使用不能になってしまいます。安全のためテープ等で軸からユニットが外れるのを防止して下さい。また、脱落した場合の再組立は、NSBへ依頼して下さい。

**■ ユニットの分解、追加工の禁止**
ユニット内には、高精度な回転ベアリングを適正に調整して組込んでありますので、絶対に分解しないで下さい。ユニットに追加工することは、精度の低下、強度不足、また、異物の混入などにより鋼球の循環機構に悪影響をおよぼしますのでおやめ下さい。なお、どうしても必要な場合には、NSBへご相談下さい。

**■ 取付けボルトのくぴ下長さについて**
超大リード HS-R型にプーリなどを取付ける場合、取付けボルトのくび下長さには、特にご注意下さい。取付けタップ深さよりボルト先端がとび出しますと、ユニット内の回転ベアリングに損傷を与えてしまいます。