高精度 ボール スプライン  使用上の注意

NSB高精度ボールスプラインは、高精度な機械部品です。取扱いが不適当ですと、せっかくの高精度も無意味なものになってしまいます。ご使用においては、 下記の点についてご注意下さい。



■ ハウジングへの取付け
 ・ スリーブをハウジング箱へ取付ける際、直接衝撃を与えないで下さい。



 ・ スリーブ取付け面との平行度、ならび、直角度、また、軸との取付け部での心ズレの不
    具合によるモーメント荷重の作用は、異音、振動など作動性の悪化による極端な寿命
    低下につながります。充分ご注意下さい。


■ 非循環型のストローク位置について
 ・ SR FSR. KSR 型は、ストロークが限定されている非循環型の保持器付き軸受ですが、
    軸からスリーブを取外す場合や、所要の位置ヘスリーブを移動する場合などには、鋼
    球が転がりから滑り状態となります。したがって移動させる時には、衝撃を与えないよ
    うにして押し込んで下さい。 なお、 所要の位置へ移動させたとき、保持器は、スリーブ
    の中央に位置するようにしてご使 用下さい。循環型と違い、使用条件( 不等な分布荷
    重、振動、ならび、スキマ量 )により、若干の保持器ズレを生じる場合があります。でき
    るだけ使用するストローク長さは寸法表に示す、許容最大ストローク長さの80 %以下に
    することをお奨め致します。





■ 合マークの確認
 ・ スリーブとスプライン軸には、下図に示すような合マークNoが記入されています。スリー
    ブを軸から取外した場合の再組み立ては、合マークNoの確認ならび、文字の向き、位
    置関係 をご碓認のうえ行なって下さい。




■ 異物 ( ゴミ ) の進入防止と軸端末加工後の処理
  ・ 組立て時、異物の侵入には充分ご注意下さい。軸を追加工した場合など、洗浄不足に
    よリスリープ内に異物が侵入しますと、動き精度だけでなく 寿命の低下 にもつながりま
    す。 また、 スリーブの挿入を容易にするためにも、軸の追加工後の面取り、ならぴ、ス
    プライン溝エッジ部を丸やすり等で除去してからご使用下さい。

■ スリーブ追加工の禁止
 ・ スリーブに追加工することは、精度の低下、強度不足、また、異物の混入など、ボ一ル
    循環機能に悪影響をおよぼしますのでおやめ下さい。なお、どうしても必要な場合には
    NSBへ相談して下さい。

■ 潤滑と防錆
 ・ NSBでは、特別なご指示がない場合、通常 タービン油 ( # 90 〜 # 180 ) を潤滑油とし
    て給油した状態で出荷しておリます。また、グリース潤滑の場合には、リチウム石けん
    基万能グリース ( アルバニア No.2相当 ) を塗布致します。これらの潤滑油は、防錆も
    兼ておりますで、装置などへの取付け終了後、再度塗布するようにして下さい。 また 、
    再給油をする場合には、付着している古い潤滑剤は良く拭き取った後、新しい潤滑剤
    を給油してご使用下さい。